2016年09月10日

板壁の家完成

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 道路面よりも敷地が高く、切妻屋根は街並みに対してだいぶ高い感じをあたえますが、雰囲気を合せた自転車置き場がスケール感を整えてくれたと思います。街並みは1軒の住宅ではできないものです。


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切妻屋根の街並み


 この住宅が切妻屋根の形となったのは、斜線等の関係もありましたが、隣家が切妻であったことも大きな理由でした。つくり方も仕上げ材もまったく違いますが、街のシルエット(やねなみ)は可能な限りルールがあったほうが良いだろうと考えています。

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 天に向かってそびえる大黒柱が家の中心に立つ居間が大きな特徴となりました。それを取り囲む太い柱。その柱に落とし込まれた板がそのまま室内の仕上げ材としてインテリアを決定づけています。この柱はご家族をずっと見守ってくれることでしょう。

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吹き抜けの見下ろし



posted by 太郎丸 at 02:20| Comment(0) | 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年01月16日

敷地に埋め込んだ自転車置き場

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 敷地は道路から1.5mほど高いため、階段を設けて上がらなければなりません。しかし、日常使う自転車は、道路に近い方がよい。そこでここでは、道路面の高さに自転車置き場を設けることにしました。自動車であればカーポート分を敷地を切り込むか、地面に埋め込んだ車庫の計画ということになるでしょう。

2001_0200_550s  防犯上の配慮もあり、自転車置き場には格子戸をつけています。格子戸を吊るす桁梁は、ちょうど門のような意味合いを持たせることもできました。ちょっと桁に丸みが付いているのはデザインということでもあるわけですが、この桁の奥側に屋根が付いていて、その勾配をとるために丸みをつけています。道に面して建物の表情をつける意味ではたいへん効果的な街並みをつくる装置になったと思います。


 住まいが道に面して必ずしも開放的である必要はありません。しかし、家が街並みに参加し、その雰囲気を作り出していくことができるとよいと考えています。ここでは、建物と外構のしつらえが関連付けられたことで、その効果が高まっていると思います。特に、木という気持ちよく経年変化していく素材が、街になじみを与えていくようにも感じられます。こういった雰囲気が何件か並んでくれるとよいな〜と、毎回思うところです。
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首切り

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 ちょっと物騒なタイトルです。
柱に床板がじかに取り合うような部分では、柱に板をただくっつけるというわけにはいきません。隙間があきますからね。そこでどうするのかというと、柱に板の厚み分の溝を彫り、そこに板を差し込みます。こうすれば、木がやせたとしても隙間が開くようなことがないわけです。通し柱の部分では必ずこのようにします。これを、首切りなどと呼んでいます。木の変形に追随する逃げの納まりにもなっているわけです。
 特に、ここでは厚板がそのまま床をつくる構造材にもなりますから、この溝に板を差込み、乗っかっていることによって重さに耐えることにもなります。

posted by 太郎丸 at 08:30| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

和瓦葺き

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屋根は、いぶし瓦によって葺いています。屋根勾配が急でしたから施工は危険でした。カメラを向けているこちらとしては、足元が不案内でほんとうに怖かったですね。
屋根工事の施工を間近で見る機会は少ないので、やせ我慢して、足場にしがみつきながら記録をとりました。
桟瓦の葺き方も現場によって異なりますが、ここでは団子葺きという施工法で、瓦桟部分に葺き土で団子を盛って、その上に一枚一枚瓦を押さえつけ、なじませながら据え付けています。葺き土は水に強い南蛮シックイを使っています。
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角垂木

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小屋組は、桁、母屋に4寸角の垂木を乗せ掛け、その上に板壁と同様の厚38mmの杉板を野地板として張ります。この野地板はそのまま室内の仕上げともなります。
切妻屋根に規則正しく並ぶ垂木はきれいですね。
ここでは、軒桁にダボを打ち込み、そこに垂木を落とし込んで固定しています。
posted by 太郎丸 at 08:10| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

胴差を仕込む

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通し柱に胴差を仕込もうとしているところです。楔で締めるためには柱からホゾを飛び出させますが、ホゾを差し込むまで柱の間を開かなければなりません、けっこう木はしなりながら開くものですが、今回は板壁の影響もあってやっかいな仕事になってしまったようです。雇いホゾ等を利用することで、逃げのある納まりとするほうが、作業としてはよかったかもしれません。
しかし、組みあがってしまえば、外れようがないですね。
棟梁たちには怒られそうですが、経験的に、建て込みでたいへんな現場はその分しっかりしているという感じがしますね。m(_ _)m
posted by 太郎丸 at 08:00| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

通し柱と梁

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通し柱に床梁を差しています。柱と床梁を締め付けるのには、掛け矢(大きな木槌)で柱の側面からガンガン叩いて材をくっつけますが、この柱ではウインチを使って、材どおしを引き付けあっています。柱の角が傷まないように、当て木をしているのが分ります。
差し込まれたホゾは、楔を打ち込んで緊結します。
posted by 太郎丸 at 07:00| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

落とし込み板の取り付け

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壁の厚板は柱に切られた溝に落とし込むために、柱の頭に梁等が乗ってふさがれる前に取り付けなければなりません。

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板の巾は、ほとんど寸法の逃げを取らずに溝の内法で切った板ですから、一枚一枚をたたき込みながら、という作業になりました。

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また、板と板とがずれないようにダボを打ち込みながらこの作業を繰り返します。

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今回は、通し柱があるため、端部の胴差は差仕口の納まりになります。板を組み込めば組み込むほど、壁は固まってきますから、軸組みをゆがませながら差し口を納めるということがやりにくく、梁の組み込みはたいへんでした。
全てを管柱にすることによって、作業性を向上させられそうです。次回のチャレンジとしましょう。
posted by 太郎丸 at 06:00| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

都市に森を再生する

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1.5mほど敷地から下がった道路側からの光景ですが、さすがに1本だけ太くて高いという感じですね。道を通る人も何が建つのかと立ち止まって見ていました。

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このとき現場で思ったことは、住宅地に木を再び植えているんだ、ということです。
山で伐られた木は、再び都市で次なる生を得て、100年近い歳月をこの地で存在し続ける。森がそのままこの地に移されたと考えられないか。少なくとも木が伐られた山が再び伐採できるまでの時間を、この柱がここに存在することができることできれば、都市と山との間の木の循環を可能にするだろうと。
posted by 太郎丸 at 05:00| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

足固め

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ここでは足固めで柱の足元を固めていこうと考えています。平屋では本来、土台なしで、柱立てにして足固めで固めるのですが、2階建てということもあり、ここでは土台を併用しています。
土台に柱を差し、足固めを順次差し込みながら固めていく。横物の差し口の多い柱は動きが拘束されるため建て込みにくいので、柱を土台から多少浮かして自由度のある状態にして、徐々に土台に落とし込んでいきました。
posted by 太郎丸 at 05:00| 松戸の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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